ガストン・バシュラールとは?
がすとんばしゅらーる
ガストン・バシュラールは、20世紀フランスの哲学者で、科学哲学と詩的想像力の双方を深く探求した独自の思想家です。
ガストン・バシュラール(Gaston Bachelard、1884〜1962)はフランスの哲学者で、科学哲学と想像力の哲学という二つの全く異なる領域で、それぞれ重要な業績を残した異色の思想家です。
科学哲学者としてのバシュラールは、科学的知識の進歩を単純な蓄積ではなく「断絶」を通じた変革として捉えました。既存の常識や経験的先入観が科学的思考を妨げるとして、これを「認識論的障害(épistémologiques obstacles)」と呼びました。この概念は後のトーマス・クーンの「パラダイムシフト」論にも影響を与えたとされています。
一方で、バシュラールは詩・文学・夢想の世界にも深い関心を寄せ、「想像力の哲学」とも呼ばれる独自の領域を切り開きました。
- 『火の精神分析』(1938年)
- 『水と夢』(1942年)
- 『空気と夢』(1943年)
- 『大地と意志の夢想』(1948年)
科学の「客観性の厳密な追求」と詩的想像力の「主観的・感情的豊かさ」という相反する方向を同時に深めたバシュラールの仕事は、哲学・文学・人文科学の広範な領域で参照され続けています。
使い方・例文
文学理論や科学哲学の文献で「認識論的障害」や「詩的イマジネーション」という概念が登場するとき、バシュラールの著作がその出典として引かれることが多くあります。
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