カール大帝の運河(フォッサカロリーナ)とは?
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カール大帝の運河(フォッサカロリーナ)とは、8世紀末にフランク王国の王カール大帝が命じて掘削された運河計画で、ライン川とドナウ川を結ぶことを目指した中世ヨーロッパ最古級の土木プロジェクトのひとつです。
フォッサカロリーナ(Fossa Carolina)は、ラテン語で「カールの溝」を意味し、フランク王国の支配者カール大帝(シャルルマーニュ)が793年頃に命じて開削を試みた運河です。現在のドイツ・バイエルン州アルトミュール川とレドニッツ川をつなぐことで、ライン川水系とドナウ川水系を結合し、北海からアドリア海・黒海への水路交通を可能にする構想でした。
完成すれば中世ヨーロッパの交易・軍事輸送に革命をもたらすはずでしたが、工事は未完成のまま終了しました。大雨や地盤の軟弱さなど自然条件の困難さが主な原因とされており、当時の技術水準では実現が難しかったとされています。
掘削が行われた区間の遺構は現在も残っており、現代の調査で詳細が明らかにされています。2021年にはドイツの遺跡として発掘・研究が進展し、当時の工事規模の大きさが再評価されています。実際に掘られた区間の長さは約1.5〜2キロメートルにのぼり、幅・深さともに一定規模の工事が行われていたことが確認されています。
フォッサカロリーナは、ライン・マイン・ドナウ運河(1992年完成)の思想的な先駆とも見なされており、ヨーロッパの水路ネットワーク構想の出発点として歴史的意義を持ちます。
使い方・例文
「フォッサカロリーナは完成こそしなかったが、ライン川とドナウ川をつなぐというカール大帝の壮大な構想を示す遺跡として知られている」という文脈で使われる。中世史・運河史・土木史の分野でよく登場する。
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