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カルクとは?

かるく

カルクとは、ある言語の語や表現を別の言語に逐語的に翻訳して作られた借用語のことです。

カルク(calque)とは言語学の用語で、外国語の語句を要素ごとに自国語に直訳して作られた逐語的借用(翻訳借用)のことを指します。外来語をそのまま音写して取り込む「音借用(loanword)」とは対照的で、語の意味構造を翻訳によって借用する手法です。

たとえば英語の「skyscraper(摩天楼)」は中国語・日本語に翻訳される際に「空を引っかくもの」という意味構造が保たれたまま「摩天楼」として定着しました。ドイツ語の「Wolkenkratzer」(雲+かき取る)も同様の発想で作られたカルクです。

日本語にもカルクは多数存在します。代表的な例として以下が挙げられます。

  • 「野球」— baseball(塁+球)の逐語訳
  • 「電話」— telephone(電+話)の意訳的翻訳
  • 「哲学」— philosophyを西周が逐語的に漢語化
  • 「超人」— ニーチェの「Übermensch」の翻訳
カルクは翻訳借用とも呼ばれ、言語が外来概念を自国語の体系内で消化する方法の一つです。音借用が外来語の音をそのまま保存するのに対し、カルクは語源の意味を保存するという違いがあります。

カルクの研究は言語接触・言語変化の分野で重要なテーマとなっており、文化の伝播とともに概念がどのように翻訳・受容されたかを示す手がかりとなります。

使い方・例文

「『野球』はbaseballのカルクであり、base(塁)とball(球)を漢字に置き換えた翻訳借用の典型例です。」——言語学や翻訳論の授業・文献で登場する専門用語です。

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