エルネスト・チェザロとは?
えるねすとちぇざろ
エルネスト・チェザロはイタリアの数学者で、発散する数列や級数の和を扱う「チェザロ和(チェザロ平均)」の概念を導入したことで知られます。
エルネスト・チェザロ(Ernesto Cesàro、1859〜1906年)はイタリア南部のナポリ近郊で生まれた数学者です。ナポリ大学やパレルモ大学などで学び、後にナポリ大学教授を務めました。
チェザロの名を冠した最も重要な概念がチェザロ和(チェザロ平均)です。通常の意味では収束しない数列や級数でも、その部分和の「平均」をとっていくと一定の値に収束する場合があります。この「平均の極限」によって発散する級数に意味のある和を割り当てる手法がチェザロ和法です。
例えば、1 − 1 + 1 − 1 + …という交互符号の無限級数は通常収束しませんが、チェザロ和では1/2という値が得られます。この考え方は解析学の分野を大きく広げ、フーリエ解析、調和解析、数論など多くの数学分野に応用されています。
チェザロはほかにも幾何学・数論・代数学の分野で多様な研究を行い、フラクタル幾何学の先駆けとなる考え方にも関わりました。若くして交通事故で亡くなったため研究期間は短かったものの、その業績は現代数学に深く刻まれています。
使い方・例文
「フーリエ級数の収束性を論じる際、チェザロ平均を用いると通常の意味では収束しない場合でも議論を整理できる」というように、解析学の教科書で登場します。
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