エラスムスとは?
えらすむす
エラスムスとは、15〜16世紀のネーデルラント出身の人文主義者で、宗教改革時代に理性的なキリスト教改革を訴えた知識人です。
デジデリウス・エラスムス(1466/1469頃〜1536年)は、現在のオランダにあたるロッテルダム出身のカトリック聖職者・人文主義者・著述家です。ラテン語とギリシャ語に精通し、ルネサンス期ヨーロッパで最も影響力のある学者の一人となりました。
エラスムスの学問的姿勢は「キリスト教的人文主義」と呼ばれます。古典古代の文献を批判的に読み解く方法を聖書研究に応用し、ギリシャ語原典による新約聖書の校訂版を出版したことは、宗教改革に知的な基盤を提供しました。
代表的な著作には以下のものがあります。
- 『痴愚神礼讃』—愚かさを擬人化した語り手が聖職者・君主・学者の腐敗を風刺した代表作
- 『格言集』—古典文献から集めた格言を解説した教育的著作
- 『キリスト教的騎士の手引き』—形式的信仰を批判し内面的信仰を説く
ルターの宗教改革には当初共鳴しつつも、急進的な分裂よりも教会内からの漸進的改革を主張し、後にルターと論争しました。プロテスタントにもカトリックにも与せず中立を保った姿勢は批判も受けましたが、理性と寛容を重んじる精神は近代ヨーロッパの知的伝統の源流となっています。
使い方・例文
ルネサンスや宗教改革を扱う歴史・思想の授業で必ず名前が挙がり、EU学生交流プログラム「エラスムス計画」の名の由来にもなっています。
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