エスノセントリズムとは?
えすのせんとりずむ
エスノセントリズムとは、自分の属する民族・文化を基準として他の文化を評価・序列化する自民族中心主義の考え方です。
エスノセントリズム(ethnocentrism)とは、自分が属する民族・文化集団の価値観・習慣・信念を絶対的な基準として捉え、他の民族や文化をその基準で評価・比較・序列化しようとする態度や思考様式です。「自民族中心主義」とも訳されます。ギリシャ語の「ethnos(民族)」と「kentron(中心)」を組み合わせた概念で、アメリカの社会学者ウィリアム・グラハム・サムナーが提唱しました。
エスノセントリズムには次のような特徴があります。
- 自文化の慣習・宗教・道徳を「正常」「優れている」と見なす傾向
- 異文化の習慣を「劣っている」「奇異」として否定的に評価する傾向
- 自集団への強い帰属意識と外集団への警戒・偏見
エスノセントリズムは、集団の結束を強める機能を持つ一方で、異文化理解の障壁となり、民族間の偏見・差別・紛争の温床にもなります。文化人類学では、エスノセントリズムを避けて対象の文化をその内側から理解しようとする「文化相対主義」の立場が重視されます。グローバル化が進む現代においては、多様な文化を対等に尊重するインターカルチュラル・コンピテンスが求められており、エスノセントリズムへの批判的意識が重要です。
使い方・例文
「外国人は箸を使わないから食事のマナーがなっていない」という発想はエスノセントリズムの典型例で、自文化の食習慣を普遍的基準とした偏った見方です。
この用語をシェア
最終更新: