エスカレーションラダーとは?
えすかれーしょんらだー
エスカレーションラダーとは、紛争や対立が段階的に激化していくプロセスを「はしご(ラダー)」の段に見立てて図式化した安全保障上の概念です。
エスカレーションラダー(escalation ladder)とは、国際紛争や軍事的対立が段階的に激化するプロセスを、下から上に上がる「はしご(ラダー)」の段階として視覚的に整理した分析枠組みです。冷戦期にランド研究所のハーマン・カーンが提唱したことで知られ、核時代における紛争管理論の基礎概念となりました。
具体的には、外交的摩擦・経済制裁・局地的な軍事衝突・通常戦争・限定核使用・全面核戦争といった段階が、それぞれ「はしごの段」に相当します。この概念の核心は、各段階が独立しているのではなく、一方の行動が相手の対応を引き起こしながら段階的に上昇する連鎖過程にある点です。
エスカレーションラダーの分析が重要視される理由は以下のとおりです。
- 意図しないエスカレーションを防ぐための「段階管理」が可能になる
- どの段階で交渉・停止が可能かを事前に検討できる
- 核抑止戦略の設計において「閾値(しきいち)」を議論できる
- 危機管理・シグナリングの有効性を評価できる
現代においてもロシア・ウクライナ紛争や台湾問題など、核保有国が絡む地域紛争の分析において頻繁に用いられる概念です。
使い方・例文
「双方がエスカレーションラダーを一段ずつ上がることで、局地紛争が全面戦争に発展するリスクがある」という形で、安全保障・外交の文脈で使われます。
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