エサ・デ・ケイロースとは?
えさでけいろーす
エサ・デ・ケイロースは19世紀ポルトガルを代表する写実主義小説家で、鋭い社会批評と豊かな風刺で知られています。
エサ・デ・ケイロース(José Maria Eça de Queirós、1845〜1900年)は、ポルトガルの小説家・外交官です。私生児として生まれた複雑な生い立ちを持ち、コインブラ大学で法律を学んだ後、新聞記者・外交官として生涯の大半を海外で過ごしました。キューバのハバナ、イギリスのブリストル・ニューカッスル・パリなど各地で領事を務めながら創作を続けました。
ケイロースはポルトガルにリアリズム文学を導入した中心的人物です。フローベールやゾラからの影響を受けつつ、ポルトガル社会の腐敗・偽善・閉塞を辛辣に描き出しました。代表作には以下があります。
- 『アマロ神父の犯罪』(1875年)— 聖職者の偽善と腐敗を描いたポルトガル初の本格写実主義小説
- 『従兄バジリオ』(1878年)— 不倫と下層階級の強請りを描く社会批評小説
- 『マイア家の人々』(1888年)— 貴族社会の退廃を描く大作、ポルトガル文学の最高峰のひとつ
その散文は明晰で皮肉に富み、ポルトガル語文学史において最も洗練された文体のひとりとして位置づけられています。ポルトガル本国のみならず、ブラジルをはじめとするポルトガル語圏全体で広く読み継がれており、19世紀ヨーロッパ文学における重要な位置を占めています。
使い方・例文
ポルトガル近代文学を語るとき、エサ・デ・ケイロースの名は必ず挙がり、その作品は現代でも大学のカリキュラムや翻訳文学として親しまれています。
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