ウジェーヌ・アジェとは?
うじぇーぬ・あじぇ
ウジェーヌ・アジェとは、19世紀末から20世紀初頭にかけてパリの街並みを記録し続けたフランスの写真家で、写真芸術の先駆者として評価されています。
ジャン・ウジェーヌ・オーギュスト・アジェ(Jean Eugène Auguste Atget、1857〜1927年)は、フランスの写真家です。ボルドー近郊に生まれ、俳優やデッサン画家としての活動を経て、1890年代からパリの街や建物・庶民の生活を撮影することに専念しました。
アジェの写真は、主として芸術家や建築家の資料提供を目的とした「記録写真」として制作されたものでした。しかし、人影のほとんどない夜明けや早朝のパリの街路・公園・店先・路地を長時間露光で捉えたその作品群は、単なる記録を超えた詩的で幻想的な雰囲気を持ち、後世に大きな影響を与えました。
アジェは生前には写真芸術家としての評価をほとんど受けませんでしたが、アメリカの写真家ベレニス・アボットが彼の膨大なガラス乾板ネガを発見・保存・普及させたことで、没後に世界的な名声を得ました。その作品はシュルレアリスム運動の写真家たちにも影響を与え、「日常の中の超現実」を視覚化した先駆者として現代でも高く評価されています。
現在、アジェの作品の多くはニューヨーク近代美術館(MoMA)が所蔵しており、写真史の教科書に欠かせない存在となっています。
使い方・例文
写真史の授業やギャラリーで、「近代写真の父」として紹介されるアジェの作品は、誰もいないパリの路地や市場を静謐に捉えたモノクロームの一枚で示されることが多いです。
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