ウィリアム・トムソンとは?
うぃりあむとむそん
ウィリアム・トムソンは絶対温度スケール(ケルビン)を提唱し、熱力学と電磁気学の双方に多大な貢献をしたイギリスの物理学者・工学者です。
ウィリアム・トムソン(1824〜1907年)はアイルランド・ベルファスト生まれでスコットランドで活躍した物理学者・工学者です。後に貴族に叙せられケルビン卿と呼ばれたことから、絶対温度の単位「K(ケルビン)」に彼の名が冠されています。
最大の理論的業績は絶対温度スケールの確立です。当時の温度計は水の凍結点や沸騰点を基準にしていましたが、トムソンは熱力学の理論に基づき、物理的な下限温度(絶対零度、約マイナス273.15℃)を原点とする温度スケールを提唱しました。このスケールは熱力学の計算に不可欠であり、科学の標準として現在も使われています。
熱力学第二法則の定式化にも貢献し、「熱は自然に低温から高温へ移動しない」という原理をクラジウスと独立に表明しました。ジュール=トムソン効果の発見も彼の功績です。
工学面でも多大な実績を残しました。大西洋横断電信ケーブルの敷設プロジェクトに科学的指導者として参加し、信号劣化の問題を理論的に解析して成功に導きました。また高精度の航海用羅針盤や潮汐計など多くの実用的装置を発明し、特許収入を得るほど産業界にも影響を与えた人物でした。
使い方・例文
「気体の温度を絶対温度(ケルビン)で表すと、シャルルの法則の計算が単純になる」というように、物理・化学の授業や工業計算の場面でウィリアム・トムソンの業績が参照されます。
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