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インヴェンションとは?

いんゔぇんしょん

インヴェンションとは、短い主題を模倣・発展させながら構成する対位法的な器楽小品で、J.S.バッハの鍵盤曲集が特に有名です。

インヴェンション(Invention)とは、音楽用語として、短い動機(モティーフ)や主題を対位法的に展開していく形式の器楽小品を指します。語源はラテン語の「inventio(発明工夫)」で、一つの素材をさまざまに「工夫」して音楽を展開させる手法そのものを名称に込めています。

最もよく知られているのはJ.S.バッハが1720〜1723年頃に作曲した「インヴェンションとシンフォニア」(BWV772〜801)です。2声部の「インヴェンション」15曲と3声部の「シンフォニア」15曲から構成され、鍵盤楽器の学習曲として世界中のピアノ教育に用いられています。

構造的な特徴としては以下が挙げられます。

  • 短い主題が複数の声部で模倣される
  • 転調しながら主題が繰り返し登場する
  • 即興性よりも緻密な設計が重視される
  • 2声または3声の対位法が基本

バッハはこの曲集について「2声の正しい弾き方を習得し、さらに3声の扱いを学ぶため」と序文に記しており、教育的意図が明確です。現在でもピアノ学習の中級課題として広く使われています。

使い方・例文

ピアノを習い始めてしばらくすると先生から「バッハのインヴェンション」を課題に渡されることがあります。両手で異なる旋律を同時に弾く練習として最適な作品で、音楽高校や音楽大学の入試曲にもなっています。

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