インフレターゲットとは?
いんふれたーげっと
インフレターゲットとは、中央銀行が物価上昇率の目標値をあらかじめ公表し、その達成に向けて金融政策を運営する枠組みです。
インフレターゲット(Inflation Targeting)とは、中央銀行が一定期間内に達成すべきインフレ率(物価上昇率)の目標値を公に設定・公表し、その目標を軸として金融政策の運営を行う政策フレームワークです。「物価目標」「インフレ目標」とも呼ばれます。
インフレターゲット政策の基本的な仕組みは次の通りです。中央銀行があらかじめ「年率○%」という目標を示すことで、家計や企業が将来の物価変動を予測しやすくなり、賃金交渉や価格設定、投資判断が安定します。物価が目標を下回れば金融緩和(利下げや量的緩和)で需要を刺激し、目標を上回ればその逆の引き締め政策を行います。
インフレターゲットが導入されている主な理由は以下の通りです。
- 金融政策の透明性・予見可能性を高め、市場の信頼を確保する
- 中長期の物価安定によって経済活動の不確実性を低減する
- デフレや過度なインフレを事前に防ぐためのアンカー(錨)として機能させる
ニュージーランドが1990年に世界で初めて導入し、その後カナダ・イギリス・スウェーデンなど多くの国が採用しました。日本では2013年に日本銀行が消費者物価上昇率2%を目標として導入し、異次元緩和政策と組み合わせて運用されてきました。目標達成の時期や手段をめぐっては経済学者の間でも議論が続いています。
使い方・例文
日本銀行が「消費者物価の前年比上昇率2%を目標とする」と宣言し、それに基づいて政策金利や国債購入量を決定する金融政策決定会合の報道などでインフレターゲットという言葉が頻繁に使われます。
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