アランセーターとは?
あらんせーたー
アランセーターとは、アイルランドのアラン諸島に伝わる伝統的な模様編みウールセーターです。
アランセーターは、アイルランド西岸に浮かぶアラン諸島(イニシュモア・イニシュマーン・イニシュアー)で生まれた伝統的な手編みセーターで、厚手のウールと独特の立体的な縄目模様が最大の特徴です。
その起源は20世紀初頭とされ、島の女性たちが家族のために編み始めたといわれています。使用される毛糸は「バニン(Báinín)」と呼ばれる未脱脂のウールで、天然の油分(ラノリン)を残したまま紡がれているため防水性・保温性に優れ、厳しい大西洋の寒冷気候で漁業に従事する人々の実用衣料として発展しました。
代表的な模様には以下のものがあります。
- ケーブル編み:縄がよじれたような模様で、漁師のロープを象徴するとも言われる
- ダイヤモンド模様:豊かさや幸運を表すとされる菱形の連続模様
- ハニーコム(蜂の巣):勤勉さを示す六角形の格子模様
- ブラックベリー(バブル):豊穣を象徴する球状の立体模様
各家庭や一族ごとに固有の模様の組み合わせがあったとも語られますが、これは後世に誇張された部分も多く、学術的には検証が続いています。現在はファッションアイテムとして世界中で親しまれており、ハンドメイドのものからブランド量産品まで幅広く流通しています。
使い方・例文
「冬のコーディネートにアランセーターを合わせると、アイリッシュ伝統の温もりある雰囲気が出る」といった形でファッション誌やニット愛好家のブログに登場します。
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