アウグスト・ヴァイスマンとは?
あうぐすとう゛ぁいすまん
アウグスト・ヴァイスマンは19世紀ドイツの生物学者で、獲得形質は遺伝しないという「ヴァイスマン障壁」の概念を提唱し、近代遺伝学の礎を築きました。
アウグスト・ヴァイスマン(August Weismann、1834〜1914)は、ドイツ・フランクフルト出身の生物学者です。フライブルク大学で長年教授を務め、進化論・遺伝学・細胞生物学にまたがる独創的な理論を打ち立てました。
ヴァイスマンの中心的な理論は生殖質(Keimplasma)理論です。彼は生物の遺伝情報は生殖細胞(精子・卵)にある「生殖質」によって次世代へ伝えられるものであり、体細胞(soma)への変化は生殖質には影響しないと主張しました。この考えはヴァイスマン障壁と呼ばれ、「後天的に獲得した形質は遺伝しない」という命題として要約されます。
この主張はラマルクの「獲得形質の遺伝」説と真っ向から対立するものであり、当時大きな論争を引き起こしました。ヴァイスマンはネズミの尾を複数世代にわたって切り落とす実験などを行い、体細胞への操作が遺伝に影響しないことを実証しようとしました。
また、細胞分裂時における染色体の振る舞いにも注目し、減数分裂と遺伝的多様性の関係を先駆的に論じました。メンデル遺伝学が再発見される以前に、遺伝の物質的基盤を理論的に準備した点で、近代遺伝学の先駆者として高く評価されています。
使い方・例文
獲得形質の遺伝をめぐるラマルク説との比較や、遺伝学の歴史を学ぶ文脈でヴァイスマンの名前と「ヴァイスマン障壁」という概念が紹介されます。
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