アウグスト・ケクレとは?
あうぐすとけくれ
アウグスト・ケクレとは、19世紀ドイツの化学者で、ベンゼンの環状構造を提唱したことで有機化学の発展に革命的な貢献をした人物です。
フリードリヒ・アウグスト・ケクレ・フォン・ストラドニッツ(Friedrich August Kekulé von Stradonitz、1829〜1896年)は、ドイツの有機化学者です。もともと建築を学ぼうとしていましたが、化学に転向し、その後有機化学史に残る発見をいくつも成し遂げました。
ケクレの最大の功績は、ベンゼン(C₆H₆)の構造が六角形の環状構造であることを提唱したことです。ベンゼンは炭素と水素の比から考えると通常の有機化合物では説明できない安定性を持っており、その謎を解くカギが環状構造にありました。ケクレ自身が後年に語ったところによると、蛇が自分の尾をくわえる夢を見てこの構造を着想したとされており、科学史上の逸話としても有名です。
主な業績は以下のとおりです。
- 炭素原子が4価(4つの結合手を持つ)であることを明示し有機構造論の基礎を築いた
- ベンゼン環構造の提唱(1865年)により芳香族化学の扉を開いた
- 炭素原子が連鎖して長い分子を形成できるという「炭素鎖」の概念を確立した
ベンゼン環の発見は染料・医薬品・プラスチックなど現代産業に不可欠な芳香族化合物の研究に道を開き、有機化学の急速な発展を後押ししました。ケクレは化学構造論のパイオニアとして、有機化学の歴史に欠かせない人物として位置づけられています。
使い方・例文
「ベンゼンの構造はケクレが提唱した六角形の環状モデルがもとになっており、現在も高校化学の教科書に登場します」のように、有機化学や化学の歴史の授業・解説で引用されます。
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