和歌とは?五七五七七の定型詩の意味や万葉集・百人一首との関係をわかりやすく解説
公開 2026年8月6日
この記事は 「和歌とは?」 の解説をくわしく掘り下げたものです。
和歌とは
和歌とは、五・七・五・七・七の三十一音からなる、日本に古くから伝わる定型詩のことです。奈良時代から現代まで、日本人の心情や自然への感動を表現する手段として詠み継がれてきました。「和」の文字には「日本の」という意味があり、中国から伝わった漢詩に対して、日本独自の歌という意味で「和歌」と呼ばれるようになりました。
短歌との関係
現代では、和歌とほぼ同じ形式の歌を「短歌」と呼びます。もともと和歌には長歌や旋頭歌など複数の形式が含まれていましたが、平安時代以降は五七五七七の短歌形式が主流となり、明治時代以降は「短歌」という呼び方が一般的になりました。そのため、和歌と短歌はほぼ同じものを指すことが多いですが、和歌はより古典的・伝統的な文脈で使われる言葉です。
万葉集と古今和歌集
和歌をまとめた書物を「歌集」と呼びます。現存する最古の歌集は奈良時代に編まれた『万葉集』で、天皇から庶民まで幅広い身分の人々の歌約四千五百首が収められています。その後、平安時代には天皇の命令によって編集される「勅撰和歌集」が作られるようになり、最初の勅撰和歌集である『古今和歌集』は、和歌の技巧や美意識を大きく発展させました。
百人一首
『百人一首』は、鎌倉時代の歌人・藤原定家が選んだとされる、百人の歌人の和歌を一首ずつ集めたものです。かるた遊びとしても親しまれ、現在でも学校の授業やお正月の遊びを通じて多くの人に親しまれています。
俳句との違い
俳句は五・七・五の十七音からなる定型詩で、和歌よりも新しく、江戸時代に俳諧から発展した文学です。和歌が五七五七七の三十一音で恋愛や四季の情感を詠むのに対し、俳句は「季語」を用いて自然の一瞬を切り取る点に大きな違いがあります。