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半導体レーザーとは?光ディスクや光通信を支える発光素子の仕組み

公開 2026年8月14日

この記事は 「半導体レーザーとは?」 の解説をくわしく掘り下げたものです。

半導体レーザーとはどのような素子か

半導体レーザー(レーザーダイオード)は、p型半導体とn型半導体を接合した構造に電流を流すことで、電子と正孔(電子が抜けた穴)が再結合する際に放出される光子を、共振器の中で増幅させてコヒーレント(位相の揃った)なレーザー光を生み出す素子である。ガスレーザーや固体レーザーと比べて非常に小型で、低い電力で動作させられることが大きな特徴である。

開発の歴史

半導体レーザーは、1962年にヒ化ガリウム(GaAs)を用いた素子で世界で初めて実現された。当初は低温でしか安定して発振できなかったが、1970年には室温での連続発振が達成され、実用化への道が大きく開かれた。

その後、日本人研究者の赤崎勇・天野浩・中村修二による青色発光ダイオードおよび青紫色半導体レーザーの開発は特に大きな成果として知られており、これによって従来のCDより記録密度の高いBlu-rayディスクや、明るく省エネルギーな白色LED照明が実現した。この功績により3名は2014年にノーベル物理学賞を受賞している。

レーザー光が生まれる仕組み

半導体レーザーの内部では、電流によって注入された電子と正孔が活性層と呼ばれる領域で再結合し、光子を放出する。この光子が共振器の中で反射を繰り返すうちに、同じ波長・同じ位相を持つ光がそろって増幅され、指向性の高いレーザー光として外部に放出される。

  • 電流の注入により電子と正孔が再結合する
  • 放出された光子が共振器内で増幅される
  • そろった波長・位相のレーザー光が出力される

身近な製品への応用

半導体レーザーは、CDやDVD、Blu-rayディスクの読み書き、バーコードスキャナー、レーザーポインター、光通信のための光ファイバーへの信号送信など、非常に幅広い製品に組み込まれている。小型かつ低消費電力であることから、家庭用機器から産業用の精密加工機まで、多様な分野で利用が広がっている。

半導体レーザーの主な種類

半導体レーザーには、光を素子の端から出す端面発光型と、素子の表面に垂直な方向に光を出す面発光型(VCSEL)などの種類がある。面発光型は円形の美しいビームを得やすく、光通信やスマートフォンの顔認証センサーなどにも利用が広がっている。

まとめ

半導体レーザーは、1962年の発明以来、材料や構造の改良を重ねることで応用範囲を大きく広げてきた。当初は低温でしか動作しなかった素子が室温での連続発振を実現し、さらに青色発光へと波長域を広げてきた歩みは、基礎研究の積み重ねがいかに大きな技術革新につながるかを示す好例といえる。日本人研究者による青色レーザーの実現はその発展の大きな転換点であり、光ディスクや光通信、照明など、現代の暮らしを支える基盤技術の一つとなっている。

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