WebTransportとは?
うぇぶとらんすぽーと
WebTransportとは、ブラウザとサーバー間で低遅延かつ双方向の通信を可能にするW3C/IETFが策定中のWeb標準APIです。
WebTransportは、HTTP/3(QUIC)を基盤に構築された新しいブラウザ向け通信APIです。W3CとIETFが協調して仕様策定を進めており、WebSocketの後継として位置づけられる次世代のリアルタイム通信技術です。
WebSocketと比べたWebTransportの主な特徴は次のとおりです。
- 低遅延:QUICはTCPではなくUDPベースのため、ヘッドオブラインブロッキングが発生しない
- 双方向ストリーム:複数の独立したストリームを同時に開くことができ、一つのストリームの遅延が他に影響しない
- データグラム:順序保証・再送なしの軽量メッセージ送信もサポートし、ゲームやリアルタイム音声などに適している
- 多重化:1つのコネクション上に複数のストリームを同時並行で維持できる
WebSocketは1本の順序付きストリームに縛られるため、大量のデータや複数チャンネルを扱う際にボトルネックが生じることがありました。WebTransportはこれを解決し、特にオンラインゲーム・ライブコラボレーション・リアルタイム動画・IoTデータ収集などでの活用が期待されています。
2024年時点でChrome・Edgeでの実装が進んでいますが、仕様はまだ策定途上の部分もあります。サーバー側もHTTP/3対応が必要なため、インフラ要件の面では導入のハードルが残ります。将来的にはWebSocketを置き換える有力な技術として注目されています。
使い方・例文
ブラウザ上で動くマルチプレイヤーゲームで、プレイヤーの位置情報を毎秒数十回送受信するような用途では、WebTransportのデータグラム機能を使うことで遅延を最小限に抑えながら通信できます。
この用語をシェア
最終更新: