PHSとは?
ぴーえいちえす
PHSとは、家庭用コードレス電話の技術を応用した日本独自の簡易型携帯電話システムで、1990年代に普及し低料金・屋内通話の良さで支持されました。
PHS(Personal Handy-phone System、パーソナル・ハンディフォン・システム)は、ISDN回線や小型基地局(CS:セルステーション)を利用した日本独自の簡易型携帯電話システムです。1995年にNTTパーソナル・DDIポケット・アステルの3事業者がサービスを開始しました。
PHSは家庭用デジタルコードレス電話(DECT規格の日本版)の技術を発展させており、従来の携帯電話(PDC方式など)と比べて基地局設備が小型・安価であることから、駅・ビル・地下街などへの基地局展開が容易でした。一方、基地局の通信エリアが狭い(半径数十〜数百メートル)ため、移動中の通話(ハンドオーバー)が苦手でした。
PHSの主な特徴は次のとおりです。
- 低料金:通話料が携帯電話より安く、若者や主婦層に支持された
- 屋内通話の明瞭さ:デジタル音声で通話品質が高く、ビル内での利用に強かった
- データ通信:64kbpsのデータ通信機能があり、インターネット黎明期のモバイル接続手段として活躍
- 電磁波の弱さ:出力が小さいため医療機器への影響が少なく、病院内での使用が許可された時期があった
2000年代以降、3G・4G携帯電話の機能・料金面での改善により利用者が減少し、ウィルコム(旧DDIポケット)→ソフトバンク傘下のY!mobileへと移行後、2023年にはPHSサービスが完全終了しました。現在も医療・業務用の構内PHS(院内PHSなど)は別規格として存続しています。
使い方・例文
1990年代後半に高校生や大学生が「ピッチ」と呼びながらPHSを持ち歩き、プリペイド式の低料金通話を楽しんでいた姿は、当時の若者文化の一コマとして語られます。
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