GREとは?
じーあーるいー
GREとは、IPネットワーク上で別のプロトコルのパケットをカプセル化して転送する汎用的なトンネリングプロトコルです。
GRE(Generic Routing Encapsulation)は、Cisco Systems が開発しRFC 2784 で標準化されたトンネリングプロトコルです。あるネットワークプロトコルのパケットを別のプロトコルのパケット内に包み込む(カプセル化する)ことで、本来は直接通信できないネットワーク間でもデータを転送できるようにします。
GRE の基本的な仕組みは、元のパケットに GRE ヘッダーを付加し、さらにその外側を IP ヘッダーでくるむというものです。受信側のルーターは外側の IP ヘッダーと GRE ヘッダーを取り除き、元のパケットを取り出して処理します。このカプセル化により、IPv4 上で IPv6 を流したり、マルチキャストや非 IP プロトコルを IP ネットワーク経由で転送したりすることが可能になります。
GRE の主な用途は次のとおりです。
- VPN 構築:拠点間をトンネルで接続する Site-to-Site VPN の一部として利用
- DMVPN:Cisco の Dynamic Multipoint VPN で中心的な役割を担う
- プロトコル変換:IPv4 網を通じて IPv6 トラフィックを転送する 6in4 トンネル
- マルチキャスト転送:GRE はマルチキャストをサポートするため、ルーティングプロトコルの転送にも使われる
ただし GRE 自体には暗号化機能がなく、IPsec と組み合わせて使うのが一般的です。また、カプセル化によってオーバーヘッドが増加するため、MTU(最大転送単位)の設定に注意が必要です。シンプルで汎用性が高いことから、ネットワークエンジニアが最初に学ぶトンネリング技術の一つとして広く普及しています。
使い方・例文
GRE は、異なる拠点のネットワークをインターネット経由で仮想的につなぐ VPN 構成や、IPv4 しか通れない回線上に IPv6 トラフィックを流すトンネル設定の場面で登場します。
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