CRYSTALS-Kyberとは?
くりすたるずきゅーばー
量子コンピュータによる攻撃にも耐えられるよう設計された、格子問題を安全性の根拠とする次世代の公開鍵暗号・鍵カプセル化アルゴリズムです。
CRYSTALS-Kyber(クリスタルズ・カイバー)は、格子暗号(Lattice-based Cryptography)と呼ばれる数学的難問を安全性の根拠にした公開鍵暗号アルゴリズムです。正式名称は「Kyber」で、CRYSTALSはプロジェクト群の総称です。米国立標準技術研究所(NIST)が2016年から推進した耐量子暗号(Post-Quantum Cryptography)標準化プロセスにおいて選定され、2024年にML-KEM(Module-Lattice-Based Key-Encapsulation Mechanism)としてFIPS 203標準に採用されました。
従来のRSAや楕円曲線暗号は、量子コンピュータのShorアルゴリズムによって現実的な時間で解読されうる脆弱性を抱えています。Kyberはその代わりにModule Learning With Errors(MLWE)問題の計算困難性を利用しており、現時点では量子コンピュータでも解けないと考えられています。
Kyberの主な特徴は次のとおりです。
- 鍵サイズと暗号文サイズがRSAより大幅に小さい
- 高速な鍵生成・鍵カプセル化・復号処理
- セキュリティレベルに応じてKyber-512・768・1024の3種類を選択可能
使い方・例文
「このVPN製品はCRYSTALS-Kyberを使った量子耐性鍵交換に対応している」のように、耐量子暗号への移行を議論するセキュリティ・ITの文脈で登場します。
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