本文へスキップ

鈴木清順とは?

すずきせいじゅん

鈴木清順は日活映画の異才として知られる日本の映画監督で、型破りな映像美と物語解体で独自のスタイルを確立しました。

鈴木清順(すずき せいじゅん、1923〜2017年)は、日本映画界に独特の痕跡を刻んだ映画監督です。東京芸術大学卒業後、松竹を経て日活に入社し、1956年に監督デビューしました。B級アクションやヤクザ映画を量産する日活の中で、商業的枠組みを逸脱した前衛的な演出を次々と試みました。

清順映画の最大特徴物語の論理よりも映像の快楽を優先する徹底した様式美です。鮮烈な色彩、非現実的な空間構成、意味よりリズムを重んじた編集は、当時の観客を戸惑わせながらも強烈な印象を残しました。1968年に日活社長の怒りを買い、「映画がわからない」として解雇されたことは映画史上の有名な事件となっています。

代表作には以下があります。

  • 『殺しの烙印』(1967年)——解雇のきっかけとなった問題作でありながら、今日では日本映画の傑作として評価される
  • 『東京流れ者』(1966年)——極彩色のセット美術で描くヤクザ映画
  • 『陽炎座』(1981年)——解雇後の復帰作。松田優作主演の幻想的作品
  • 『ピストルオペラ』(2001年)——70代で撮った『殺しの烙印』の精神的続編

クエンティン・タランティーノやジム・ジャームッシュなど海外の映画作家にも多大な影響を与えており、没後も世界各地でリバイバル上映が行われています。

使い方・例文

「鈴木清順の映画は筋を追おうとすると迷子になる。でも映像の面白さだけで最後まで引っ張られてしまう」というように、独自の映像感覚を語る文脈で使われます。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語