本文へスキップ

野面積みとは?

のづらづみ

面積みとは、自然石をほとんど加工せずそのまま積み上げる最も古い石垣の技法で、素朴ながら排水性と柔軟性に優れた石積み方式です。

面積み(のづらづみ)とは、日本の城郭石垣技術において、自然の石をほとんど加工しないまま積み上げる最も原始的・基本的な石積み技法です。山から切り出したままの不整形な石を組み合わせ、石と石の隙間を小石(間詰石)で埋めながら積み重ねます。

野面積みの主な特徴は以下のとおりです。

  • 石の加工をほぼ必要とせず、工期が短く施工が容易
  • 石間の隙間が大きいため、雨水の排水性が高い
  • 隙間が小さな地震動を吸収し、崩れにくい柔軟性を持つ
  • 表面が凹凸で、敵の登攀(よじ登り)が難しい

一方で、石の接触面積が小さいため大きな圧力には弱く、高石垣には不向きとされます。石垣技術の発展順として、野面積み→打込ハギ→切込ハギの順に加工精度が上がりますが、野面積みは現在でも多くの城に残り、戦国期の城郭の雰囲気を伝えます。

彦根城・丸岡城など古い石垣でよく見られるほか、山城の遺構にも多く残存しています。石垣技術の変遷を語る際の出発点として、城郭史において欠かせない用語です。

使い方・例文

戦国時代の山城跡を訪れると、加工されていない自然石を積み上げた野面積みの石垣がそのまま残っており、当時の築城技術の素朴さを感じ取ることができます。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語