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武者返しとは?

むしゃがえし

武者返しとは、石垣の上部を外側に反り出させた反り(そり)または折れの形状で、敵の兵士が石垣をよじ登るのを防ぐための防御的な構造です。

武者返し(むしゃがえし)とは、城郭の石垣上部が外側へ向けて急激に傾斜・湾曲する形状、またはその部分の構造を指します。文字どおり、攻め登ってきた武者(兵士)を石垣の上でひっくり返す(撃退する)ことを目的とした防御機能です。

石垣は垂直に積まれると外から比較的容易によじ登られてしまいますが、上部が外側に向かって張り出すように設計されていると、登った兵士は逆向きの傾斜に阻まれ、体を乗り上げることが極めて困難になります。熊本城の石垣が武者返しの代表例としてよく知られており、その急峻な反りは「清正流石垣」とも称されます。

武者返しを実現する石積み技法として、

  • 下部は緩い勾配で積み、上部ほど急勾配にする「扇の勾配」
  • 隅角部を算木積みで強化しながら外側に迫り出す設計
などが用いられます。

熊本城の武者返しは西南戦争でも難攻不落の城壁として機能したとされます。2016年の熊本地震で一部崩壊しましたが、復旧工事が進められています。石垣防御技術の集大成として、城郭研究・観光の両面で高い注目を集める構造です。

使い方・例文

熊本城の天守周辺の石垣は、下から見上げると上部が外側に向かって反り出す「武者返し」の造形が明確で、よじ登ることが不可能に見える迫力ある姿を間近で確認できます。

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