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言語相対性とは?

げんごそうたいせい

言語相対性とは、使用する言語の構造が話者の思考や世界認識のあり方に影響を与えるという考え方です。

言語相対性(linguistic relativity)とは、ある人が使う言語の文法・語彙・構造が、その人の思考・知覚・世界のとらえ方に影響を及ぼすという仮説です。アメリカ言語学者エドワード・サピアベンジャミンリー・ウォーフの研究に基づくことから、サピア=ウォーフ仮説とも呼ばれます。

この仮説には強弱の2つのバージョンがあります。

  • 強い版(言語決定論):言語が思考を完全に決定し、言語に存在しない概念は思考できないとする立場。現在ではほぼ否定されています。
  • 弱い版(言語相対性):言語は思考を一定程度方向づけ、習慣的な思考パターンに影響を与えるという穏当な立場。現代の言語学・認知科学ではこちらが主流です。

実証的な研究では、色彩語の数の違いが色の弁別速度に影響するという知見や、空間を絶対方位(北・南・東・西)で表す言語の話者が空間認識にも絶対方位を用いやすいという事例が報告されています。また、時制システムを持つ言語と持たない言語の話者の時間認識の違いも研究されています。言語相対性は言語学・認知科学・文化人類学にまたがる重要なテーマであり、「言語と思考の関係」という根本的な問いに迫るものです。

使い方・例文

ロシア語は明るい青と濃い青に異なる語彙をもち、ロシア語話者は青の色調の区別を英語話者より速く行うという実験結果があります。これは言語相対性を支持する代表的な事例です。

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