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融通念仏宗とは?

ゆうずうねんぶつしゅう

融通念仏宗とは、平安時代末期に良忍が開いた日本の仏教宗派で、一人の念仏がすべての人に功徳をもたらすという「融通念仏」の教えを説きます。

融通念仏宗は、1117年(永久5年)に僧・良忍(りょうにん)が開いた日本固有の念仏宗派です。良忍は阿弥陀仏から「一人の念仏がすべての人に融通し、すべての人の念仏が一人に融通する」という啓示を受け、これを「融通念仏」として体系化しました。

「融通」とは、仏教の華厳思想に由来する概念で、すべての存在が相互に影響し合い、一が全、全が一として融合するという世界観を指します。この教義に基づき、個人が唱えた念仏は他のすべての人々の往生に功徳をもたらし、逆に他者の念仏も自分の功徳となるとされます。

良忍は大念仏会(だいねんぶつえ)を組織して集団で念仏を唱える実践を広め、摂津の新長寺(後の大念仏寺)を拠点として教えを広めました。現在の総本山は大阪市平野区の大念仏寺です。

浄土宗や浄土真宗と同じく念仏を中心とする宗派ですが、融通念仏宗は集団による念仏の相互功徳という独自の思想を持ち、日本の念仏信仰の歴史において重要な位置を占めています。

使い方・例文

「融通念仏宗の開祖・良忍は、集団で念仏を唱えることで互いに功徳が融通し合うと説きました」というように、日本の念仏仏教の解説で登場します。

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