蓄熱システムとは?
ちくねつしすてむ
蓄熱システムとは、熱エネルギーを一時的に蓄えておき、必要なときに取り出して利用する設備や仕組みのことです。
蓄熱システムとは、電力や太陽熱などのエネルギーを「熱」の形で一時的に蓄え、需要に合わせて取り出して使う技術・設備の総称です。電力需要が少ない夜間の安い電力で熱を作りためておき、日中のピーク時間帯に使うことで電力コストを下げたり、系統負荷を平準化したりするために広く活用されています。
蓄熱の方式には主に次の種類があります。
- 水蓄熱:大型タンクに温水または冷水を蓄える。最もシンプルで大規模施設に多い
- 氷蓄熱:夜間に製氷し、昼間に融かして冷房に利用。同体積で水蓄熱より多くの熱量を蓄えられる
- 潜熱蓄熱(相変化材料・PCM):物質が固体⇔液体に変化する際に吸放熱する性質を利用。コンパクトで高密度な蓄熱が可能
- 地中熱蓄熱:地中の安定した温度を利用して蓄熱・放熱を行う
蓄熱システムは、ビルや工場の空調設備、地域冷暖房、病院などの大規模施設で広く導入されています。再生可能エネルギーの普及に伴い、太陽光・風力発電の出力変動を補完する「エネルギー貯蔵」の手段としても注目が高まっています。電力ピークカットによる省エネ・コスト削減だけでなく、CO2排出量削減にも貢献することから、脱炭素社会の実現に向けた重要技術として位置づけられています。
使い方・例文
大型商業施設やオフィスビルで「夜間電力を使って氷を作り、日中の冷房に使う」氷蓄熱システムが導入されており、電気代の削減と電力網の安定化に役立っています。
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