范仲淹とは?
はんちゅうえん
范仲淹とは、北宋の政治家・文人であり、「天下の憂いに先んじて憂い、天下の楽しみに後れて楽しむ」という名言で知られる改革者です。
范仲淹(はん・ちゅうえん、989年〜1052年)は、中国北宋時代の政治家・文学者です。貧しい家庭に生まれながらも科挙に合格して出世し、宋の仁宗に仕えて宰相に次ぐ地位に就きました。
范仲淹は「慶暦の新政」と呼ばれる改革を主導しました。その内容には次のようなものが含まれます。
- 官僚の資質向上:縁故採用を排し、実力主義による人材登用を推進
- 地方行政の整備:腐敗した地方官を罷免し、行政の効率化を図る
- 農業振興と兵制改革:民の生活基盤を安定させる経済・軍事両面の改革
しかし改革は守旧派の反発を受け、范仲淹は左遷を繰り返しました。それでも彼は挫けず、公正な政治を追い求め続けました。
文学面では散文の名作「岳陽楼記」で知られ、その結びにある「先天下之憂而憂、後天下之楽而楽(天下の憂いに先んじて憂い、天下の楽しみに後れて楽しむ)」という一節は、儒教的士大夫精神の精髄として今も広く引用されます。
范仲淹の生き方と言葉は、後の王安石ら改革者たちに大きな影響を与え、宋代士大夫文化の理想像として現代まで語り継がれています。
使い方・例文
「士大夫の理想を説く文章を引く際、范仲淹の『岳陽楼記』は定番の出典として紹介されます。」
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