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自然釉とは?

しぜんゆう

自然釉とは、窯の中で燃料の灰が飛んで陶器表面に付着・溶融し、人工的に釉薬を施さずに自然に生まれるガラス質の被膜のことです。

自然釉(しぜんゆう)は、陶器を窯で焼成する際に、燃料(薪など)が燃えて生じた灰が作品の表面に降り積もり、高温で溶けてガラス質の層を形成したものです。人為的に釉薬を塗布するのではなく、焼成プロセスの中で偶発的・自然発生的に生まれる被膜であることから「自然釉」と呼ばれます。

自然釉が生成されるためには、一般に1200℃以上の高温と長時間の焼成が必要です。薪の灰に含まれるケイ酸・アルミナ・カルシウムなどの成分が、素地の成分と反応することで表面が溶融し、独特の質感を生み出します。炎の当たり方や灰の量、素地の成分によって、緑・黄褐色・青灰色など多様な発色が生じるのが特徴です。

日本では、古くから備前焼・信楽焼・伊賀焼などの焼き締め陶器で自然釉が見られます。特に備前焼では「ビードロ釉」と呼ばれる自然釉の景色が珍重されており、窯の中での位置や焼成条件によって一期一会の表情が生まれます。

現代の陶芸においても、薪窯を使って自然釉を意図的に引き出す試みが続けられており、その予測不能な美しさが多くの作家や愛好家を魅了しています。

使い方・例文

備前焼の茶碗を手に取ったとき、表面のガラス質に輝く緑がかった部分が自然釉です。薪窯で長時間焼くことで偶然に生まれるため、同じ窯で焼いても二つと同じ模様はできません。

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