能とは?
のう
能とは、日本に室町時代から伝わる歌舞劇の伝統芸能で、謡・囃子・舞踊が一体となった世界最古級の演劇形式のひとつです。
能(のう)は、14世紀後半の室町時代に観阿弥・世阿弥親子が大成した日本の古典舞台芸術です。神話・古典文学・仏教説話などを題材に、謡(うたい)と呼ぶ歌唱、囃子(はやし)(笛・小鼓・大鼓・太鼓)の演奏、そして型(かた)と呼ぶ洗練された舞踊が合わさって展開されます。
能の最大の特徴は仮面(能面)を使う点です。「翁」「般若」「小面」など多様な面があり、演者はほぼ無表情の面をつけることで、逆に観客の想像力を呼び起こします。舞台は松の絵を描いた鏡板を背景にした四本柱の能舞台で、装飾を極力排した空間美が特徴です。
能はシテ(主役)とワキ(脇役)が中心となり、地謡(コーラス)が物語を語り進めます。演目は約250曲が現存し、五流派(観世・宝生・金春・金剛・喜多)が伝承しています。
2008年にはユネスコの無形文化遺産に登録(狂言とともに「能楽」として)されており、世界的な評価も高い日本の代表的伝統文化です。
使い方・例文
能の舞台で「般若」の面をつけたシテ方が、静かな型の中に激しい感情を表現する場面は圧倒的な迫力があります。
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