矢絣とは?
やがすり
矢絣とは、矢羽根を図案化した絣模様で、和服や袴地に用いられる伝統的な日本の織物模様です。
矢絣(やがすり)とは、矢の羽根(矢羽根・やばね)を幾何学的に図案化した絣(かすり)模様のことです。縦長の菱形を組み合わせたような独特の形が特徴で、和服・袴・帯地などに広く使われてきた日本の伝統的なテキスタイルパターンです。
絣とは、糸を染め分けてから織ることで柄を表現する技法の総称です。矢絣の場合、縦糸または横糸をあらかじめ矢羽根の形に染め、織り上げることで模様が現れます。この技法は高度な技術を要し、染めと織りの職人が連携して作り上げます。
矢絣が特に広まったのは江戸時代で、矢は「一度放てば戻らない」ことから「縁起のよい柄」として嫁入り衣装に好まれました。矢が真っすぐ飛ぶことにちなんで「出戻らない」「的を射る」などの意味が付与され、婚礼・成人式など人生の節目に着用される縁起物として定着しました。
現代では特に卒業式の女性袴姿に矢絣の着物が合わせられることが多く、レトロモダンなスタイルとして若い世代にも人気があります。色使いも伝統的な藍・茶色から、パステルカラーや現代的な色調まで多様化しており、和洋折衷のファッションにも取り入れられています。
使い方・例文
大学の卒業式に矢絣の小振袖と袴を合わせた和装スタイルで出席した。
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