滑膜とは?
かつまく
滑膜とは、関節の内側を覆う薄い膜で、関節液を分泌して軟骨に栄養を供給し、関節の滑らかな動きを支える組織です。
滑膜(かつまく、英: synovial membrane)は、関節包の内層を構成する薄い膜状の組織です。骨と骨が接する関節腔の内面を広く覆っており、関節の正常な機能を維持するうえで欠かせない役割を担います。
滑膜は「滑膜細胞(滑液膜細胞)」と呼ばれる細胞層と、その下の結合組織から構成されています。滑膜細胞にはA型とB型の2種類があり、A型細胞は異物や老廃物を貪食する機能をもち、B型細胞は「滑液(関節液)」を分泌します。滑液はヒアルロン酸を豊富に含む粘稠な液体で、関節軟骨への栄養供給・潤滑・衝撃吸収の3つの役割を果たします。
滑膜が炎症を起こした状態を「滑膜炎」といい、関節の腫れ・熱感・痛みが生じます。代表的な疾患として以下があります。
- 関節リウマチ:免疫異常により滑膜が慢性的に炎症し軟骨・骨を侵食する
- 変形性関節症:軟骨摩耗に伴い二次的に滑膜炎が生じる
- 痛風:尿酸結晶が滑膜に沈着して激しい炎症を引き起こす
- 感染性関節炎:細菌感染による化膿性滑膜炎
治療では炎症を抑える薬物療法や、過剰な滑液(関節水腫)を除去する穿刺が行われます。関節リウマチでは生物学的製剤が滑膜炎の抑制に大きな効果をあげています。整形外科・リウマチ科で重要な組織です。
使い方・例文
膝関節に水がたまった(関節水腫)と診断される場合、その多くは滑膜の炎症によって滑液が過剰に分泌された状態です。注射器で液を抜く処置は滑膜由来の液体を除去する治療です。
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