水温躍層とは?
すいおんやくそう
水温躍層とは、海洋中で水温が深さとともに急激に低下する層のことで、海水の混合を妨げる境界面として機能します。
水温躍層(すいおんやくそう)は、英語でサーモクライン(thermocline)と呼ばれ、海洋の表層と深層の境界にあたる水温の急変層です。表層は太陽放射を受けて温かく、深層は冷たく密度が高い水が存在しますが、その中間に温度が急激に変化する層が形成されます。
水温躍層は密度差によって上下の海水の混合を阻む「障壁」として機能します。表層の暖かい水と深層の冷たい水が交わりにくくなるため、栄養塩類(硝酸塩・リン酸塩など)が深層に蓄積されやすく、表層の植物プランクトンにとっては栄養不足の環境になる場合があります。
水温躍層は季節や緯度によって深さや強さが変化します。
- 熱帯・亜熱帯では年間を通じて安定した永久水温躍層が存在
- 温帯では夏に季節性の躍層が発達し、冬の対流で消滅
- 高緯度では表層と深層の温度差が小さく躍層が弱い
海洋生態系や漁場の形成、さらには潜水艦の隠密行動(音波を反射・屈折させる性質)にも深く関わる重要な海洋物理現象です。
使い方・例文
スキューバダイビングで潜水する際に、ある深さで急に水温が下がる感覚を体験することがありますが、それが水温躍層を通過した瞬間です。
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