気生根とは?
きせいこん
気生根とは、植物が地上や空気中に露出して伸ばす根のことで、支持・呼吸・水分吸収など多様な役割を持ちます。
気生根(きせいこん、aerial root)とは、植物が地中ではなく地上や空気中に向けて伸ばす根の総称です。通常の根は土中で水分や養分を吸収する役割を担いますが、気生根はそれ以外にも多様な機能を持つ特殊な根として知られています。
気生根の主な働きには以下のものがあります。
- 支持・固定:マングローブや気根を持つガジュマルなどでは、幹や枝から垂れた根が地面に達して支柱の役割を果たします
- 呼吸(通気):マングローブの呼吸根(pneumatophore)は酸素が乏しい泥地から大気中に突き出し、空気を取り込みます
- 水分・養分の吸収:熱帯雨林に育つランなどの着生植物は、海綿状の根被(ベラメン層)で空気中の湿気を吸収します
- 吸着・攀縁(はんえん):キヅタやヘデラなどのつる植物は、気生根で壁面に貼り付き上へと伸びます
代表的な気生根を持つ植物として、ガジュマル・アコウ(クワ科イチジク属)、マングローブ類、バニラ(ラン科)、モンステラなどが挙げられます。熱帯・亜熱帯の多湿な環境に多く見られ、植物が厳しい環境に適応した進化の産物として注目されます。
観葉植物のモンステラやポトスでも気生根が伸びることがあり、支柱に固定することで健全な生育を促せます。
使い方・例文
ガジュマルの幹から無数に垂れ下がる糸状の根が地面に届いて太くなったものが気生根の代表例で、熱帯植物の図鑑や植物園でよく観察できます。
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