架線とは?
かせん
架線とは、電気鉄道においてパンタグラフや集電装置に電力を供給するために線路上方に張られた電線のことで、列車の動力源となる送電設備です。
架線(かせん)とは、電気鉄道において車両に電力を供給するために、線路の上方または側方に敷設された電線の総称です。電車・新幹線・地下鉄など電気で動く鉄道の大部分がこの架線から電力を得て走行しています。
架線の基本構造は、車両上部のパンタグラフや集電装置が直接接触するトロリー線(接触線)を、一定の高さに保つために吊り下げるちょう架線(ハンガー線)と組み合わせたものです。トロリー線はほぼ水平に保たれ、車両が高速走行しても安定した電力供給が行われるように精密に張力管理されています。
架線に使われる電気方式は路線によって異なります。
- 直流1500V: 日本の在来線の大多数、地下鉄の一部
- 交流20000V(50Hz/60Hz): 新幹線、一部の在来線(山陽・東北など)
- 直流750V: 路面電車・一部の地下鉄(第三軌条方式では架線を使わない場合もある)
架線の保守は鉄道運行の安全性に直結するため、定期的な張力点検・摩耗測定・交換作業が深夜に行われます。架線が切断されると広範囲で運行障害が発生することから、強風・着雪・パンタグラフ離線時のアーク放電などに対する対策が各鉄道事業者で講じられています。近年は架線のない蓄電池式電車や水素電車の研究も進んでいますが、現在も架線給電が電気鉄道の主流です。
使い方・例文
電車がトンネルに入る直前、車両の屋根のパンタグラフが触れている黒い線が架線で、ここから1500ボルトの直流電力が車両のモーターに供給されています。
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