枕状溶岩とは?
まくらじょうようがん
枕状溶岩とは、海底で噴出したマグマが急冷されて枕(まくら)のような丸みを帯びた形状に固まった溶岩のことです。
枕状溶岩(まくらじょうようがん)は、海底や水中でマグマが噴出した際に、海水によって急激に冷却されることで生じる特徴的な形状の溶岩です。直径数十センチから1メートル程度の楕円形・球形のかたまりが重なり合い、その断面が枕を積み重ねたように見えることからこの名がつきました。
形成のメカニズムとしては、まず溶岩の表面が海水に触れて急冷・固化し、薄い殻(クラスト)が形成されます。内部のマグマは引き続き流動しているため、圧力で殻を突き破りながら新たな枕状の形を作り出すという過程が繰り返されます。この「押し出し・急冷・固化」のサイクルが連続することで、枕が積み重なったような地層ができます。
枕状溶岩は地質学的に重要な証拠として活用されています。主な意義は以下の通りです。
- かつてその場所が海底だったことを示す証拠になる
- プレートテクトニクスの研究で海洋プレートの分布を復元する手がかりになる
- 地球の初期海洋や大陸移動の歴史を解明する上で重要な記録を残す
日本では糸魚川や北海道など各地で観察でき、世界的にはアイスランドや太平洋各地の海洋地殻にも豊富に存在します。オフィオライト(海洋地殻の断片が陸上に露出したもの)の中にも枕状溶岩が含まれており、古代の海底火山活動を現在に伝えています。
使い方・例文
「この山地には枕状溶岩が分布しており、かつてこの地域が海底だったことを示している」という形で、地質調査や地学の教科書でよく登場します。
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