春日造とは?
かすがづくり
奈良の春日大社を代表例とする、切妻造・妻入りで屋根が大きく前方に延びた向拝を持つ、コンパクトで優美な神社本殿の建築様式です。
春日造(かすがづくり)は、日本の神社建築における本殿の様式のひとつで、奈良市の春日大社を典型例とすることからこの名がつけられました。
- 切妻造・妻入り:屋根の傾斜面(切妻)の妻側(三角形の面)を正面として入口が設けられる
- 向拝(こうはい):正面の屋根が前方に大きく延び、参拝者が雨をしのげる空間を形成する
- 規模が小さく内部は一室:神体を安置するための簡素な空間構成
- 檜皮葺(ひわだぶき)や銅板葺きの屋根:優雅な曲線を描く反り屋根が特徴
春日造は平安時代ごろに成立したとされ、藤原氏の氏社である春日大社を通じて関西・東日本の多くの春日系神社に広まりました。
類似する様式との違いとして、同じ妻入りでも住吉造は直線的な屋根を持つのに対し、春日造は向拝の付加と屋根の反りが特徴です。また、大社造や神明造とは正面の向きが異なります。
現存する春日造の本殿は国宝・重要文化財に指定されているものも多く、日本の神社建築史の研究において基本的な様式として位置づけられています。
使い方・例文
奈良の春日大社を訪れると、朱塗りで向拝が前方に張り出した小ぶりの本殿が春日造の典型として見学でき、神社建築の教科書や文化財の解説でよく挙げられます。
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