懐疑主義とは?
かいぎしゅぎ
懐疑主義とは、人間の知識や信念の確実性に疑問を呈し、あらゆる主張に対して批判的な姿勢を保つ哲学的立場です。
懐疑主義(skepticism)は、私たちが確実に知ることができるものは何か、あるいは知ることができるものがあるのかどうかを根本から問い直す哲学的態度・立場です。古代ギリシアから現代に至るまで、哲学の中心的テーマの一つであり続けています。
古代の懐疑主義は主に二系統に分かれます。アカデメイア懐疑主義(アルケシラオス・カルネアデス)は「何も確実には知ることができない」と主張し、ピュロン主義(ピュロン・セクストス・エンペイリコス)は「判断保留(エポケー)によって心の平静(アタラクシア)を得る」ことを目標としました。
近代では、ルネ・デカルトが懐疑主義を方法として積極的に活用しました。「少しでも疑える余地があるものはすべて疑う」という方法的懐疑によって、疑いえない確実な基礎(「われ思う、ゆえにわれあり」)を見出そうとしたのです。
懐疑主義のバリエーションは多様です。
- 認識論的懐疑主義:知識の根拠全般を問う
- 道徳的懐疑主義:倫理的判断の客観的根拠を疑う
- 科学的懐疑主義:科学的主張を批判的に検証する現代的態度
現代の科学的懐疑主義は、疑似科学・超常現象・陰謀論などへの批判的検証として社会的意義を持ちます。哲学的懐疑主義は知識論・認識論の発展を促す原動力として今も機能しています。
使い方・例文
「デカルトは懐疑主義の手法を取り入れ、夢の中の経験と現実の経験を区別できるかどうかを問いかけることで、確実な知識の基盤を探った。」
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