応能負担とは?
おうのうふたん
応能負担とは、負担能力に応じて費用や税を分担する原則で、収入や資産が多い人ほど多く負担するという考え方です。
応能負担(おうのうふたん)とは、各人の負担能力(支払い能力)に応じて費用・税・保険料などを分担するという原則です。「能力に応じた負担」とも表現され、所得税・住民税・社会保険料などの算定に広く採用されています。
応能負担の考え方は垂直的公平の実現を目指すものです。すなわち、経済的に余裕のある人はより多くを負担し、余裕のない人は少ない負担で済むようにすることで、社会全体としての公平性を高めるというものです。所得税における累進税率(高所得ほど税率が高くなる仕組み)はその代表例です。
応能負担と対比される概念に応益負担(おうえきふたん)があります。これは、受けた利益(サービス)の量に応じて費用を負担するという考え方で、水道料金や高速道路料金などに見られます。
社会保障制度では、応能負担と応益負担が組み合わせて用いられています。たとえば介護保険では、介護サービスの利用料(応益)に加え、所得に応じた保険料(応能)が設定されています。また生活保護制度は、最低生活水準を下回る人を対象にするという意味で応能負担の思想と深く結びついています。
使い方・例文
所得税が収入の多い人ほど高い税率で課税される累進課税の仕組みは、応能負担の原則に基づいています。障害福祉サービスの利用者負担額も所得に応じて設定されています。
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