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張忠謀とは?

ちょうちゅうぼう

張忠謀とは、世界最大半導体受託製造企業TSMC(台湾積体電路製造)を創業し、ファウンドリービジネスモデルを確立した「半導体産業の父」とも呼ばれる台湾の実業家です。

張忠謀(ちょう ちゅうぼう、Morris Chang)は1931年に中国・寧波で生まれ、後に台湾に移住しました。マサチューセッツ工科大学(MIT)やスタンフォード大学で学んだ後、テキサス・インスツルメンツ(TI)に入社し、25年以上にわたって半導体部門の中核を担いました。

1987年、台湾政府の支援を受けてTSMC(Taiwan Semiconductor Manufacturing Company)を創業しました。当時の半導体業界は自社で設計から製造まで一貫して行うIDM(総合半導体メーカー)が主流でしたが、張はチップの設計と製造を分離し「受託製造(ファウンドリー)」に特化するビジネスモデルを提唱・実践しました。このモデルによって、設計専業のファブレス企業(クアルコム、NVIDIAなど)が巨大な製造設備を持たずとも存在できる産業構造が生まれました。

TSMCは現在、世界の先端ロジック半導体の過半数を製造するまでになっており、スマートフォンからAIチップまで幅広い製品に搭載されています。台湾の経済・安全保障においても極めて重要な存在で、「シリコンシールド」という概念とともに語られることがあります。張忠謀は2018年にTSMC会長を退任しましたが、現代の半導体産業の設計者として歴史に名を刻んでいます。

使い方・例文

半導体業界の構造や台湾の経済的地位を解説する文脈で、張忠謀とTSMCは欠かせないトピックです。AIや電気自動車の製造サプライチェーンの話題でも頻繁に登場します。

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