差動モード雑音とは?
さどうもーどざつおん
差動モード雑音とは、2本の信号線間に電位差として現れるノイズで、コモンモード雑音と区別される電気的ノイズの一形式です。
差動モード雑音(Differential Mode Noise)とは、電源ラインや信号ラインにおいて、2本の導体(たとえば電源ラインのプラスとマイナス)の間に電位差として現れるノイズ成分のことです。ノーマルモード雑音とも呼ばれます。スイッチング電源や高周波回路から発生しやすく、そのまま機器の動作に直接影響します。
対になる概念としてコモンモード雑音(同相モード雑音)があります。コモンモードは2本の線に同位相・同振幅で現れるノイズで、グランドとの間に現れます。差動モードはこれとは異なり、2本の線の「差」として現れるため、通常の差動信号と同じ経路で回路に影響を与えます。
発生原因と対策は以下のとおりです。
- 発生原因:スイッチング電源のダイオード逆回復電流、インバーターのスイッチングノイズ
- 差動モードチョーク(DMチョーク):2本の線を逆向きに巻いたコイルで差動ノイズを選択的に減衰
- フィルムコンデンサ(Xコンデンサ):ラインとライン間に接続してノイズを短絡
- EMIフィルタではコモンモードとのバランスで設計
電磁適合性(EMC)設計において、差動モード雑音とコモンモード雑音の分離と対策は不可欠であり、機器の誤動作防止や電波障害規制(CISPR・VCCI等)への適合を図るうえで重要な概念です。
使い方・例文
スイッチング電源の出力ラインに差動モード雑音が乗ると、接続された機器のデジタル回路が誤動作することがあり、Xコンデンサや差動モードチョークを実装して対策します。
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