大村智とは?
おおむらさとし
大村智とは、放線菌から多数の生理活性物質を発見し、イベルメクチンの開発によってノーベル生理学・医学賞を受賞した日本の天然物化学者です。
大村智(1935年〜)は、山梨県出身の微生物学者・天然物化学者で、北里大学特別栄誉教授です。土壌中の微生物、特に放線菌が産生する天然化合物の探索と応用研究で世界的に知られています。
大村は長年にわたり、世界中の土壌サンプルから放線菌を単離・培養し、そこから抗菌・抗がん・免疫抑制などの活性を持つ化合物を探索してきました。その数は生涯で発見した新規化合物が500種類以上に上るとされており、創薬への貢献は計り知れません。
最大の業績は、1970年代にストレプトマイセス属の放線菌からアベルメクチンを発見したことです。製薬会社メルクとの共同研究によりこれを改良したイベルメクチンは、線虫・ダニ・シラミなど幅広い寄生虫に有効な駆虫薬として開発されました。アフリカや中南米での河川盲目症(オンコセルカ症)やリンパ系フィラリア症の制圧に大きく貢献し、何億人もの人々の視力と健康を守りました。
大村の研究スタイルの特徴は、
- 土壌サンプルの大規模かつ系統的なスクリーニング
- 大学と製薬企業の産学連携による実用化推進
- 純粋な基礎研究への情熱と社会貢献を両立する姿勢
使い方・例文
「大村智が発見した天然化合物をもとに開発されたイベルメクチンは、アフリカの風土病対策に欠かせない医薬品となっています」という形で、寄生虫症や熱帯医学の文脈で語られます。
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