増殖礁とは?
ぞうしょくしょう
増殖礁とは、魚介類の生息・繁殖環境を人工的に整えるために海中に設置する構造物のことです。
増殖礁(ぞうしょくしょう)とは、魚介類の産卵場・索餌場・避難場所を確保し、資源の増殖と漁業生産力の向上を図るために、海底や沿岸水域に人工的に設置する構造物の総称です。「人工魚礁(じんこうぎょしょう)」とも呼ばれ、日本の沿岸漁業振興策の中核をなす施設のひとつです。
増殖礁の基本的な原理は、岩礁や海草藻場など自然の「場」に近い環境を人工的に再現することにあります。設置された構造物の表面や隙間には海藻・付着生物が定着し、それを餌とする小魚が集まり、さらに大型魚が寄ってくるという食物連鎖が形成されます。主に使用される素材や構造は以下のとおりです。
- コンクリートブロック型:最も一般的。耐久性が高く大型化も容易
- 鋼製構造型:大型船向けの礁として使われることが多い
- 廃船・廃タイヤ型:かつて多用されたが環境面から現在は規制が厳しい
- 石材・自然素材型:地域の漁師が伝統的に使ってきた方法
増殖礁は、アワビ・ウニ・タコ・根魚類(メバル・カサゴなど)の増殖に特に効果的とされています。水産庁や都道府県が補助事業として整備を支援しており、漁業協同組合が管理主体となることが多いです。適切な設置場所の選定・管理が礁の効果を最大化する鍵となります。
使い方・例文
漁協がコンクリートブロックを海底に沈めて増殖礁を設置し、数年後にアワビやウニが繁殖して地元の漁獲量が増加した、という場面で登場します。
この用語をシェア
最終更新: