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塩分躍層とは?

えんぶんやくそう

塩分躍層とは、海水の塩分濃度が深さとともに急激に変化する層のことで、海洋の水塊構造や物質循環に大きな影響を与えます。

塩分躍層(ハロクライン、halocline)とは、海洋において深さとともに塩分濃度が急激に変化する層のことです。表層の淡水に近い低塩分水と、深層の高塩分水の境界部分に形成されます。「ハロクライン」という英語名はギリシャ語の「塩(halo)」と「傾き(kline)」に由来します。

塩分躍層が形成される主な原因として、以下が挙げられます。

  • 河川からの大量の淡水流入(河口や内湾)
  • 大量降水による表層の淡水化
  • 海氷の融解による表層への淡水供給
  • 蒸発量の少ない高緯度域での積み重なり

塩分躍層は密度差によって表層水と深層水の混合を妨げる障壁として機能します。密度の大きな高塩分水が下層に、密度の小さな低塩分水が上層に安定して存在するため、垂直混合が抑制されます。これは水温が急変する水温躍層(サーモクライン)と同様の効果をもたらします。

海洋物理学では、塩分と水温の両方が密度に影響するため、両者を組み合わせた「密度躍層(ピクノクライン)」として扱うことも多いです。また、河口域では表層の淡水と底層の海水が混在する「塩水楔(えんすいくさび)」という特殊な塩分躍層構造が見られます。海洋の熱塩循環(深層循環)や栄養塩・酸素の鉛直分布にも深く関わる重要な概念です。

使い方・例文

大きな河川が注ぐ湾や内海では、表層に広がる淡水と底層の海水の間に塩分躍層が形成され、魚群探知機の反応層として現れることがあります。

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