地磁気嵐とは?
ちじきあらし
地磁気嵐とは、太陽から放出された高エネルギーの粒子が地球の磁場を急激に乱す現象で、オーロラの大規模出現や通信・電力システムへの障害を引き起こします。
地磁気嵐(じじきあらし、Geomagnetic Storm)とは、太陽活動によって引き起こされる地球磁場の大きな乱れのことです。太陽フレアやコロナ質量放出(CME)によって太陽から高速で放出された大量のプラズマ(荷電粒子)が地球の磁気圏に衝突し、地磁気を急激に変動させる現象です。
地磁気嵐が発生するメカニズムは以下の通りです。
- 太陽表面でフレア爆発やCMEが発生する
- 大量の荷電粒子(太陽風)が時速数百〜数千キロメートルで地球に向かって放射される
- 粒子が地球の磁気圏に侵入し、磁力線に沿って極地方へ集中する
- 粒子が大気と衝突してオーロラを発生させるとともに、磁場全体が大きく揺らぐ
地磁気嵐の規模はKp指数(0〜9)やDst指数で表され、Kpが5以上の場合に「地磁気嵐」と定義されます。強い地磁気嵐(Kp 7以上)では中緯度地域でもオーロラが観測されます。
地磁気嵐は美しいオーロラをもたらす一方、現代社会に深刻な影響を与えます。GPS精度の低下・短波無線通信の途絶・人工衛星の軌道変化・送電網への誘導電流による大規模停電などが代表的な被害です。1989年のカナダ・ケベック州の大停電は地磁気嵐が原因とされます。宇宙天気予報機関が太陽活動を常時監視し、地磁気嵐の予警報を発信することで被害軽減を図っています。
使い方・例文
強い地磁気嵐が発生したときには、普段はオーロラが見られない北海道や北米の中緯度地域でも夜空に赤や緑のオーロラが広がることがあります。
この用語をシェア
最終更新: