古地磁気とは?
こちじき
古地磁気とは、岩石が形成された時代の地球磁場の方向・強さを記録したもので、大陸移動やプレートテクトニクスの解明に貢献した研究分野です。
古地磁気(こちじき、Paleomagnetism)とは、過去の地球磁場の状態を岩石や堆積物の中に残された磁気記録から復元する研究分野、またその記録そのものを指します。岩石中の磁性鉱物(磁鉄鉱など)は、形成時の地球磁場の方向に磁化されて固定されるため、「過去の地球磁場のタイムカプセル」として機能します。
古地磁気の仕組みは、溶岩が冷却される際や堆積物が固まる際に磁性鉱物がキュリー点を下回ると、その時点での地球磁場の方向に磁化が固定されることに基づいています。この記録は数億年後でも岩石中に保存されます。
古地磁気が地球科学に与えた主な貢献は以下の通りです。
- 地球磁場が過去に何度も逆転していたこと(地磁気逆転)の発見
- 海洋底拡大説の証明(海嶺付近の対称的な縞状磁気異常)
- プレートテクトニクス理論の確立への貢献
- 大陸がかつて異なる位置にあったことの実証
古地磁気の研究は20世紀半ばに大きく発展し、地球磁場逆転の年代表(地磁気年代表)が整備されました。これは地質年代の決定にも利用されます。また、考古学の分野では焼き物や炉の遺跡から過去の磁場を復元する「考古地磁気」も活用されています。
使い方・例文
「インドプレートの移動経路は古地磁気の分析によって復元され、数千万年かけてアジアプレートに衝突したことが確かめられた」という形で、地球科学の論文や教科書に登場します。
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