受肉とは?
じゅにく
受肉とは、キリスト教神学において神の子イエス・キリストが人間の肉体をとって世に現れたという教義上の出来事です。
受肉(じゅにく)は、キリスト教の中心的な教義のひとつで、英語では「Incarnation(インカーネーション)」と呼ばれます。神の言葉(ロゴス)である神の子が、聖母マリアへの受胎告知を経て人間の肉体を持つイエス・キリストとして誕生したという信仰を指します。
この概念の根拠は、ヨハネ福音書の冒頭「言は肉となって、わたしたちの間に宿った」という一節に代表されます。神が完全に人間となったという「完全な神性と完全な人性の合一」は、キリスト教神学において長い議論の的となり、4〜5世紀のエフェソス公会議やカルケドン公会議でその正統的解釈が定められました。
受肉の意義は以下のように整理されます。
- 神が人間の苦しみや死を自ら体験したことによる救済の実現
- 神と人間の橋渡し・和解の象徴
- クリスマス(降誕祭)として毎年記念される
- 人間の尊厳・価値の根拠となる神学的根拠
また現代では、インターネットスラングとして「絵のキャラクターや架空の存在が現実の人物として具現化する」という比喩的な意味でも使われることがあります。
使い方・例文
クリスマスの礼拝では「神の受肉」を祝う説教が語られます。また、コスプレイヤーがキャラクターを完璧に再現したとき「受肉した」と表現されることもあります。
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