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偽書とは?

ぎしょ

偽書とは、著者・成立年代・内容などが偽られた書物や文書のことで、故意に作られたものと後に誤認されたものの双方を含みます。

偽書(ぎしょ)とは、本来の著者とは異なる人物の著作であるかのように偽られた書物、または実際の成立年代よりも古い時代の資料と偽って作られた文書の総称です。英語では「forgery」「pseudepigrapha」「apocrypha」などに相当します。

偽書が作られる動機はさまざまです。

  • 権威付け:有名な人物や古い時代の著作として信憑性を高める目的
  • 政治・宗教的意図:特定の主張や権益を正当化するための文書を偽造する
  • 商業的利益:希少な古文書に見せかけて売却する
  • 文学的・思想的実験:風刺や仮託として意図的に別人の作品を装う

歴史上の著名な偽書としては、中世ヨーロッパで皇帝の世俗権力に対する教皇の優位を主張するために用いられた「コンスタンティヌスの寄進状」(15世紀に人文主義者ロレンツォ・ヴァッラが偽書と論証)が知られています。日本でも江戸時代以降、系譜・古文書の偽造が数多く行われたとされ、「東日流外三郡誌(つがるそとさんぐんし)」などが近代における偽書論争の例として挙げられます。

言語学・文献学・紙や墨の化学分析などを用いた真贋鑑定が学術的に行われており、偽書の発見は歴史研究や古典学に大きな影響を与えることがあります。

使い方・例文

「このマニュスクリプトは中世のものと伝えられていたが、精密な年代測定の結果、近代に作られた偽書と判明した」のように、文献・歴史研究の文脈で使われます。

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