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仕事関数とは?

しごとかんすう

仕事関数とは、金属などの固体表面から電子を1個取り出すために最低限必要なエネルギーの量で、物質ごとに固有の値をもつ物理量です。

仕事関数(英: work function)とは、固体(主に金属)の内部にある電子を、その表面の外へ引き出すために必要な最小エネルギーのことです。記号は φ(ファイ)または W で表し、単位は電子ボルト(eV)が一般的に用いられます。

金属内部の自由電子はフェルミ準位付近のエネルギーを持ちますが、表面の電位障壁によって内部に閉じ込められています。この障壁を乗り越えて電子を外部へ放出するために必要なエネルギーが仕事関数です。仕事関数の値は物質の種類や表面状態によって異なり、次のような代表値があります。

  • セシウム(Cs):約2.1 eV(最も小さい部類)
  • アルミニウム(Al):約4.1 eV
  • 銅(Cu):約4.5 eV
  • 白金(Pt):約5.6 eV(最も大きい部類)

仕事関数は光電効果と密接に関係しています。光電効果においては、照射する光子のエネルギーが仕事関数を超えた分だけが放出電子の運動エネルギーになります(Einstein の式: Ek = hν − φ)。この関係を利用した光電子分光法(XPS・UPS)は材料表面の電子状態を調べる代表的な分析手法です。また、電界効果トランジスタや有機ELデバイス、太陽電池の電極設計においても、仕事関数の最適な組み合わせが性能を左右します。

使い方・例文

太陽電池の電極に仕事関数の異なる材料を選ぶことで、光で生じた電子と正孔を効率よく分離・収集することができ、発電効率の向上につながります。

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