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ロレンチーニ器官とは?

ろれんちーにきかん

レンチーニ器官とは、サメエイなどの軟骨魚類がもつ特殊な感覚器官で、生物の発する微弱な電場を感知する能力を備えています。

レンチーニ器官(Lorenzini's ampullae)は、サメエイなどの軟骨魚類の頭部や吻(ふん)部に存在するゼリー状の物質で満たされた管状の感覚器官で、電気受容(電気感覚)を担う器官として知られる。17世紀イタリア人解剖学者ステファノ・ロレンチーニが初めて詳細に記載したことにちなんで命名された。

仕組みとして、皮膚表面の小孔から内部のゼリー状物質(コンドロイチン硫酸を主成分とする)を通じて電気信号が感覚細胞(有毛細胞)に伝わる。生物の筋肉が動く際に生じる微弱な生体電流(数ナノボルト程度の電場)を感知できるため、砂の中に潜むエサを発見したり、暗い海中でも獲物を正確に検知したりすることができる。

この感覚は硬骨魚類や哺乳類にはなく、軟骨魚類に特有の能力である。ただし、カモノハシやイルカなど一部の哺乳類も収れん進化により独自の電気受容器官を発達させている例がある。

ロレンチーニ器官は電場のみならず、水温・塩分濃度の変化なども感知するとの研究もある。地磁気を感知した回遊・方向定位への関与についても研究が続けられており、軟骨魚類の驚異的な感覚能力を支える多機能な器官として注目されている。

使い方・例文

「サメが砂の中に潜む魚を正確に検知できるのはロレンチーニ器官のおかげ」というように、捕食行動や魚の感覚生物学を説明する文脈で登場することが多い器官です。

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